8月4日(土) 第6回高校生模擬裁判選手権開催 4
2012/08/06
「第6回【高校生模擬裁判選手権】」の概要及び本年度の題材等については, 8月4日(土) 第6回高校生模擬裁判選手権開催 1, 8月4日(土) 第6回高校生模擬裁判選手権 2に,同選手権関東大会(東京会場)の速報については,8月4日(土)第6回高校生模擬裁判選手権開催 3に,それぞれ記載しております。
同選手権の関東大会(東京会場)では,湘南白百合学園高等学校の6連覇で幕を閉じたわけですが,では,同校は,なぜ,ここまで他校を圧倒できるのでしょうか。
同校の場合,総合的に見て完成度が高いとしか言いようがないところもありますが,その完成度の高い部分をあえて分析してみると,次のような点を挙げることができると思います
(ここで挙げるポイントは同選手権の関東大会(東京会場)での講評時に審査員の方が触れられた事項がほとんどで,私が記載すると二番煎じと言われそうですが,それだけ普遍性の高いポイントとも言えそうなので,ここに掲載します。)。
(1) 冒頭陳述→尋問→論告・弁論と全体を通して論理が一貫していて
説得力に富むこと
(2) 冒頭陳述,論告・弁論ともに,論じるべきポイントを押さえ,模造紙にポイントを
掲げて裁判官役等の聴衆の視覚にも訴えた上で,そのポイントに沿って的確
に論じることができていること
(3) 尋問の際には「これから,この場面についてお聞きします。」と述べるなど,
聴衆にとって,「何が問われて,何を立証したいのか。」を心がけた尋問がな
されていること
(4) 声をはっきり・大きく,かつ早口になりすぎずに話し,聴衆にわかりやすく,
かつ発言者に自信があることを感じさせるものとなっていること
(5) 予期せぬ不測の事態が生じたときでも落ち着いて臨機応変に対応できていること
(6) 適切な異議を出すことができ,また異議を出されたときの対応がしっかりしている
など,刑事訴訟法・同規則をよく理解し,かつ自信を持って発言できていること
実は,上記各点は,我々法曹関係者も意識しなければいけないもので模擬裁判選手権にとどまらないところもあるところですので,明日以降の当ブログでは,この点について触れていきたいと思います。
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